子ども向けプログラミング教室に通いやすい地域は?

現在全国で数多くの教室が立ち上げられ、かなりの勢いで増えている子ども向けプログラミング教室2020年度からの小学校でのプログラミング教育必修化を前に、ますます注目が集まっています。デジタルコンテンツが好き、ブロックが好きだからというだけではなく、子どもの将来を考えて、教室に通わせることを検討している親御さんも多いでしょう。

今回は全国展開している4つの教室を紹介しますが、この4つの教室すべて合わせると、教室数は全国で2,600以上。これならば全国どこであっても、自宅の近くで複数の教室が見つかるのでは? と思うかもしれません。しかし、そうとは限りません。現在プログラミング教室は東京、神奈川、大阪、愛知など大都市圏に集中しており、住んでいる地域によっては遠くまで通学させなければいけないケースが出てしまうのも事実です。

また、大都市近辺であっても格差があります。今のところプログラミング教室が集中しているのは、東京を中心とした地域。神奈川、埼玉にも数多くの教室があります。関西では兵庫を筆頭に大阪、東海では愛知、静岡に集中している傾向があります。これらの地域は新しい教育を受け入れる速度も速く、プログラミング教室にかなり早い時期から注目していました。

そのほかの地域は上記の地域の反応を見て動き出す傾向があり、教室は増えてきていますが、まだまだ十分とはいえない状況です。以上の点を踏まえ、おすすめのプログラミング教室や地域差などを徹底的にチェックしていきます。

エリア展開の多いプログラミング教室4

通いやすいプログラミング教室という点で今回おすすめしたいプログラミング教室は、

  • ヒューマンアカデミー ロボット教室
  • ヒューマンアカデミー 子どもプログラミング教室
  • Artec エジソンアカデミー
  • Artec 自考力キッズ

以上の4つです。いずれも教育内容が充実していることはもちろんのこと、全国各地に教室があることが大きな特徴です。

4つの教室をすべて合わせると、全国に展開する教室数は全体で2,600教室以上。教室の割合は、東日本、西日本でほぼ11になります。

ヒューマンアカデミー ロボット教室

ヒューマンアカデミー ロボット教室は、日本におけるロボット教室のパイオニア的存在で、20196月に10周年を迎えたロボットプログラミング教室です。開校以来ロボット(プログラミング)教育の国内シェアNo.1をキープしているそうです。

ヒューマンアカデミー ロボット教室の特筆すべき点として、大学や研究機関で活躍する世界的なロボットクリエイター・高橋智隆氏が監修したオリジナル教材があげられます。

そして、ヒューマンアカデミー ロボット教室では子どもたちひとりひとりが、自分の手でロボットを作り上げる過程を大切にしています。シンプルながらもさまざまな組合せができる教材で、子どもの創造力を刺激し、発想力、問題解決能力を高めていきます。

具体的には、ロボットを組み立てていき、プログラミングして動かすことで論理的に考える力を養い、ギアやモーターなどの動力の仕組み、てこの原理など理科の知識も実体験で学べるという内容になっています。

・対象年齢

多くの教室は5からを対象としており、(教室によっては4歳から)中学2年生まで通えるので、最長で9年間となります。

年齢別、段階別に、「プライマリーコース」「ベーシックコース」「ミドルコース」「アドバンスコース」があり、徐々にステップアップできるのも特徴です。

・教室数

全国1,400教室以上展開しており、教室数は年々増えています。国内に留まらず、中国、台湾、シンガボール、タイなどアジアを中心に海外にも40教室を展開しています。

ヒューマンアカデミー 子どもプログラミング教室

ヒューマンアカデミー 子どもプログラミング教室は、ロボット教室や理科教室を開校している「ヒューマンアカデミー」がそのノウハウを活かし、パソコンでのプログラミング学習を中心に教えている教室です。

パソコンに触れたことがない子どもでもパソコン操作に慣れるところからはじめ、プログラム作成はもちろん、自分の作成したプログラミングの発表も行い、プレゼン力、表現力も身に付けられます。

・対象年齢

コースは以下の3つに分かれています。

1年目のベーシックコースは小学3年生からを推奨。まずはパソコン操作に慣れることから始め、Scratch(スクラッチ)という初歩的なプログラミング環境で、簡単なプログラミング作成を行います。

2年目のミドルコースはベーシックコースを修了した子どもが対象になります。引き続きScratchを使用し、自分の作成したプログラミングを改造したり、その結果を発表=プレゼンテーションを行います。

3年目のアドバンスコースではプログラミング言語を使い、本格的なプログラミング作成に移行します。

・教室数

教室数は全国200以上201910月現在)。

Artec エジソンアカデミー

学校教材や知育ブロックなどの販売制作を行っている「Artec」が運営している、ロボットの組み立てからプログラミングまでを学べる教室がエジソンアカデミーです。

特徴的なのは、ロボットはArtecの幼児でも簡単に組み立てられるブロックを使って時間短縮し、そのロボットを動かすプログラミングに多くの時間を割いていることです。

とはいえ、プログラミングの操作画面はわかりやすく、プログラミング言語は使用しません。しかし、変数、関数、リストなど、専門知識の基礎はしっかりと盛り込まれています。

こちらの教室は2018年には経済産業省ものづくり日本大賞特別賞を受賞しており、高く評価されている点も見逃せません。

・対象年齢

推奨年齢は小学校3年以上ですが、3年生未満であっても受講可能です。3年目以降のエキスパート編の用意もあり、理系に進みたい、工学に携わりたいという子どもが学習できる本格的な内容も用意されています。

・教室数

教室数は全国795以上201910月現在)。

Artec 自考力キッズ

エジソンアカデミーと同じArtecが年長以上の子どもを対象に運営しているのが自考力キッズです。

エジソンアカデミーではロボットとプログラミングの学習でしたが、自考力キッズではプログラミングというよりも算数ブロックを使ったパズルの学習に重きを置き、論理的思考の強化に主眼を置いています。

小さな子どもが初めて触れるプログラミング教育として適した、親しみやすくわかりやすい内容で、自考力キッズを卒業してエジソンアカデミーに移行することで、よりスムーズにプログラミングを理解できるようになっています。

幼児が対象でありながら、パソコンを操作してプログラミングも行えるのも大きな特徴です。

・対象年齢

年長以上~小学3年生くらい。

・教室数

教室数は全国490件以上201910月現在)。

もっとも通わせやすいのはやはり東京都

現在、プログラミング教室がもっとも集中している地域は東京都です。数百の教室があり、他の都道府県と比較しすると圧倒的な数です。

全国に教室を展開している「ヒューマンアカデミー 子どもプログラミング教室」も、「Artec エジソンアカデミー」もそれは同様で、東京都の場合、自宅近くに教室がある可能性は高いです。

しかし、同じ東京都でも地域によってバラつきはあり、世田谷などに多く西高東低型の傾向が見られます。

神奈川県はやはり横浜市に集中している傾向

関東では東京都に次いで神奈川県に多くのプログラミング教室があります。あらゆるプログラミング教室がまんべんなくあるため、子どもに合った教室を東京都に次いで見つけやすいでしょう。

教室数が多い地域としては、やはり横浜市が圧倒的です。他に川崎市にも多数の教室があります。

選択肢が多いと迷ってしまうと思いますが、体験会などを通じて、お子さんに合った長く通える教室を選ぶことが一番よいでしょう。

愛知県も教室は豊富!

東海でもっともプログラミング教室が多いのは愛知県です。特に名古屋の場合、ヒューマンアカデミーなどの大手はもちろんのこと、個人で行っているプログラミング教室、低年齢からの教室まで幅広くあります。

その数は名古屋が圧倒的ですが、他の市にも点在しており、比較的どの地域でも通える教室がありそうです。

西日本のナンバーワンはもちろん大阪府

西日本でもっとも多くの教室があるのは大阪府です。特に大阪市内に多くの教室が集中しています。

そして、豊中市吹田市など郊外にも多くの教室があります。大阪府にお住いの場合、プログラミング教室の選択肢は多いと言えるでしょう。

九州は圧倒的に福岡県が多い

神奈川県、愛知県、大阪府は東京都とそれほどかわらないほどたくさんのプログラミング教室がありますが、九州になるとやはりかなり教室の数は少なくなります。

しかし、そんな中でも福岡県には数多くのプログラミング教室があり、特に福岡市には100を超える教室があります。福岡県の場合はその他の市にも教室は点在しているので、比較的選びやすい状況です。

九州では福岡県に次いで多くの教室があるのが熊本県となります。

大都市以外でプログラミング教室が多いのは兵庫県

大都市以外でプログラミング教室が多いのは、兵庫県です。神戸市だけではなく、姫路市西宮市などは地域によっては、東京都の一部の区よりも多くの教室が展開されています。

そのほかの注目地域はここ

日本全国のプログラミング教室の分布を見ていくと、やはり地域格差が大きいことがわかります。

2020年度のプログラミング教育必修化は、すべての子どもたちに平等にという主旨がありますが、プログラミング教室の選択肢という観点からは、平等とは言い難い状況です。

北海道・東北地方へ目を向けると、札幌市仙台市には教室が集中していますが、青森市、秋田市などの県庁所在地でも教室の数は多くなく、市によってはプログラミング教室が1つもない地域もあります。また、四国地方はさらに少なくなります。

通える教室が少ない地域も多い中、通信教育でのプログラミング学習の需要は今後高まっていくことが予想されます。

また、2020年の必修化をきっかけに、現在教室が少ない地域での需要が高まり、多くの教室が加速度的に増えていく可能性もあるでしょう。

まとめ

実際のデータから読み解くと、塾やほかの習い事同様に大都市圏にプログラミング教室が集中していることがわかりました。

新たなプログラミング教室のブランドも続々と登場していますが、一方でフランチャイズで既存の学習塾にプログラミングコースが導入されるケースも多く、教室数は急速に増加しています。

交通費負担を減らすこともありますが、教室の近さや通いやすさは継続して通所することにおいて重要なポイントです。そのことも頭に入れたうえで、どの教室なら通い続けられるかを考えて教室を選択するとよいでしょう。