2019年版:プログラミング教室と人気の習い事を徹底比較!

親にとっては悩ましいほど選択肢が豊富になった子どもの習い事ですが、現在、人気の習い事といえば「水泳」「学習塾」「ピアノ」。

初期費用の負担も少なく幼少期から全身の身体機能を鍛えることができる水泳、学校の成績や受験といった将来に少なからず影響を及ぼす学習塾、そして費用面での負担は大きいですが、情操教育であり可能性を開花させるきっかけにもなるピアノ……と、我が子の向き不向きや費用や時間などメリット・デメリットを比較してチョイスする必要があります。

そんな中、2020年度から始まる新学習指導要領で小学生のプログラミング教育が必修となることを受け、習い事としての「プログラミング教室」が注目を浴びています。学校教育に初めて取り入れられる教科についていくため、そしてこれからの時代に必要とされるスキルを身に付けるためにも、いまのうちにプログラミングを経験させておきたいというニーズは高まる一方です。

学習塾やピアノに比べれば初期費用やランニングコストも手ごろで、実社会でのニーズが高いスキルを獲得できるプログラミング教室。数ある習い事の中でいま注目されているのも納得です。

子どもの習い事ランキング・ベスト3

バンダイが全国の3歳~小学6年生の子どもをもつ親を対象に実施した調査結果によると、人気の習い事TOP3(男女)は

  • 1位:水泳(41.0%)
  • 2位:学習塾(27.0%)
  • 3位:ピアノ(24.9%)

ちなみに「習い事をさせている」と回答した親は全体の63.4ということで、3人に2は何かしら習い事をしていることになります。また、TOP3には届かなかったものの、3位のピアノと僅差で4位につけたのが英会話22.0%)で、男子のみで見るとサッカーを抑えて3位に食い込んでいます。

2020年度から小学校で英語が教科となり必修化されることで、今後も英会話教室の人気は高まっていくでしょう。

習い事として「プログラミング教室」の注目度が急上昇中

人気の習い事として英会話の注目度がアップしているのは先述のとおりですが、2020年度から実施される新たな学習指導要領を踏まえ、小学校で必修となるプログラミング教育への注目度もアップしています。

ですが、いま小学生の子どもをもつ親世代にとってプログラミングは必ずしも身近なものではなく、英語はまだしもプログラミングについて子どもに教えるのはなかなかハードルが高そうです。そんなご家庭には、親子の独学ではなく専門の子ども向けプログラミング教室に通うことで、必修化に向けた準備や学校で習った知識の定着を図るのがおすすめです。

プログラミング、と聞くと最初はとっつきにくい印象を受けるかもしれませんが、「簡単なコード(プログラム)を書いてロボットを動かす」といった子どもの興味を引くテーマがたくさんあるので習い事として長続きしやすく、楽しみながら高度な技術を身に付けることができるはずです。

そして、比較的初期コストも抑えられますので、チャレンジさせやすいのも魅力です。

それぞれの習い事のメリット・デメリット

水泳のメリット・デメリット

メリット

陸上でのスポーツと違い、身体に過度な負担をかけることなく全身運動ができ、肺活量をはじめ心肺機能向上も期待できるスイミング。

ただし、水泳はプールありきの運動なので、継続的に練習するためには水泳教室へ通う必要があります。

デメリット

学校での水泳指導はどうしても回数が限られてしまい上達も限定的ですが、水泳教室に通っていれば学校での水泳の授業に自信をもって取り組むことができるでしょう。

ただし学校の成績や将来性といった観点では効果が限定的と言わざるを得ません。

学習塾のメリット・デメリット

メリット

学校の授業を補完するため、成績アップのため、そして私立中学や公立中高一貫校への受験を視野に入れて……こういったさまざまなニーズに合わせて集団指導、個別指導などの多彩なサービスで学生をサポートする学習塾も、定番の習い事として広く認知されています。

ほかの習い事と異なり、さらに最大のメリットは、学校の成績や受験対策といった、子どもの将来設計やライフイベントに直結し、効果を実感しやすいこと。

学校の成績が向上し、志望校に進学できれば、子どものモチベーションアップに繋がり、社会に飛び立つ際により幅広い選択肢に恵まれるはずです。

デメリット

一般に多額の出費を覚悟しなくてはいけませんし、費用をかけたからといって必ず目的が達成できるわけでもありません。粘り強く、子どもの将来に投資する気持ちで取り組む必要があります。

ピアノのメリット・デメリット

メリット

娘をもつ親として、筆者も子どもを連れてピアノの体験教室に行ったことがあります。幼少期からの情操教育として定番の習い事といえるピアノ教室。楽器メーカーが運営し、全国展開する有名スクールや、プロの演奏家が自宅で教える私塾など、各家庭、子どもに合ったスタイルで練習することが可能です。

デメリット

ただ、学習塾と同様か、それ以上に出費を覚悟しなくてはなりません。また、コンクールへの参加や本番に向けた練習など、本気で「上をめざす」のであれば平日・休日を問わず練習漬けの日々となるため、たとえば共働きで平日、家族の時間をなかなか確保できない家庭ではハードルの高い習い事といえます。

プログラミング教室のメリット・デメリット

メリット

2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されるのを受け、がぜん注目を集めているプログラミング教室。

大規模カルチャースクールにプログラミングのコースが新設されたり、中小規模の個性的なプログラミング教室が人気を博したり、さらに通信講座で手軽に学べるプログラミング講座が開講したりと、ここ12年で習い事としての選択肢が一気に拡大しました。

いまなら必修化に備えた事前準備として、また、将来の日本を支えるIT人材をめざす第一歩として、短期的にも中長期的にも有望な習い事であることは間違いないでしょう。

デメリット

ただし、現段階ではプログラミング教育の明確な指針、カリキュラムが不透明なことが不安要素になります。また、実績がないだけに将来性についても未知数ではあります。

各習い事のメリット・デメリットまとめ

メリット

デメリット

水泳教室

・過度な負担なく全身運動ができる

・将来性は限定的

学習塾

・子供の将来設計に直結する

・出費に見合った成果が保証されるわけではない

ピアノ教室

・情操教育として効果的

・コンクール出演など相当のコストが掛かる

プログラミング教室

・学校の成績にも、将来設計にも効果的

・必修化後の展開など未知数な部分は多い

それぞれの習い事にかかる費用

水泳教室の費用

地域のフィットネスクラブに併設されていることも多く、通うのも便利な水泳教室ですが、費用面も他の習い事に比べてリーズナブルな設定になっています。

フィットネスクラブ内のスイミングスクールであれば入会金、水着などのウェアやバッグ代、通常は2か月分の月謝が初期費用として発生しますが、年に何度か開催されるキャンペーンや紹介制度を利用すれば「入会金0円!」などお得に入会することができるでしょう。

月謝は教室によってまちまちですが、週に一度のコースで総じて5,000円~7,000ほどと見積もっておけば問題ありません。

学習塾の費用

個別指導、集団指導、公文式をはじめとしたスタイルの違い、全国展開するメジャーな塾から地元密着型の私塾といった規模の大小を含め、多種多様な形態になる学習塾。かかる費用も「どこに通うか」で千差万別です。集団指導の塾であれば入学金と教材費といった初期費用で2万円前後の出費が見込まれますが、こちらはキャンペーンなどをうまく活用すれば、限りなくゼロに近づけることが可能です。

月謝は受講する科目数によって変動する場合もあり一概には言えませんが、小学生でも最低6,000円~10,000円程度は見込んでおく必要があります。また、中学受験を目指す場合は月に数万円かかることも多く、夏期講習や冬期講習といった特別講座も受講すると、年間100万円以上になるケースも珍しくありません。

一方、個別指導の塾について初期費用は集団指導の塾とさほど変わらないものの、講師を独り占めできるぶん、月額の料金が若干割高となります。全国展開するメジャーな個別指導教室では、小学生で週に1回、90分の個別指導を受ける場合で10,000円前後が相場です。この料金は週に何回通うか、1コマ何分の授業を受けるかで変動します。

全国津々浦々に展開する公文式の料金はいたってシンプル。入会金は不要で、あとは受講する教科の数で料金が変動するシステムです。単価は地域によって若干の差があるのですが、小学生であれば1教科につき7,000円台で週に2回の指導を受けることができます。夏にはお得な料金で複数教科を受講できる特別講座が開催されたり、通常期でも常に体験講座が開催されていたりと、気軽に入会できる仕組みが整っているのも魅力です。

ピアノ教室の費用

楽器メーカー主催の大規模な教室から自宅近くの私塾まで、子どもに合ったスタイルを選べるピアノ教室ですが、費用面ではかなりの出費が見込まれます。

入会金についてはまちまちですが、月謝は10,000円前後。さらに年に何度か開催されるコンクールで演奏するための出費が数万円と、真剣に取り組むとなると費用面で覚悟が必要です。

プログラミング教室の費用

習い事の最新トレンドであるプログラミング教室。ここ12年で一気に拡大しただけに、講座のスタイルも多種多様です。つまり料金設定についても多種多様ということですが、総じて「学習塾ほどではないが、水泳教室よりは出費がかさむ」というのが相場感です。

初期費用は通いたい教室が採用しているプログラミング用のツールによって数千円~数万円と大きく前後します。月謝は5,000円~10,000円ほどが一般的ですが、PCやタブレット端末などの機材をレンタルして受講する場合は、月謝にレンタル料金が上乗せされます。

各習い事にかかる費用まとめ

費用面の特徴

水泳教室

・初期費用、月謝ともにリーズナブル

学習塾

・初期費用、月謝ともに高く、夏期講習などの特別学習でさらにコストがかかる

ピアノ教室

・初期費用、月謝ともに高く、コンクール出場時には相当のコストがかかる

プログラミング教室

・学習塾ほどの負担はないが、講座内容や使用ツールのレンタル費といった追加コストがかかる可能性あり

それぞれの習い事にかかる時間

水泳教室にかかる時間

フィットネスクラブ内の子ども向けスイミングスクールは1回、1回あたり約60が平均的な授業時間といえます。通うペースとしても負担が軽いので、長く続けやすい習い事です。

小学校高学年となるとだいぶスキルも上達し、全国大会への出場などを目指す選手育成のコースが用意されている教室もあり、このあたりが習い事を続けるか、やめるかの分かれ道になることが多い傾向があります。

学習塾にかかる時間

補習目的、受験目的どちらの塾も小学生なら週に12回、1回あたり60分前後というのがかかる時間の平均値です。

また、夏期講習など学校の休み期間に開講される特別講座では、長い場合は半日から1日中、塾に缶詰めとなって勉強する機会もあるでしょう。目的に関わらず小学生、中学生、高校生と、大学入学までの各段階で、いまや学習塾は避けては通れない道ともいえます。

ピアノにかかる時間

先生が個別に教えてくれるレッスンについては週に1回、1回あたり60分ほどが相場のピアノ教室ですが、それだけではなかなか上達への道は遠いようです。

つまり、自主的な練習時間をどれだけ継続し、真剣に取り組めるかがスキル向上で非常に重要な要素となります。家族全体で協力して、子どもの練習時間をなるべく多く確保する必要があり、その観点ではかかる時間は無限大。費用面でも、時間面での払うコストは甚大です。

プログラミング教室にかかる時間

総合カルチャースクール内で展開する教室か、独立系のスクールかで差異はありますが、おおむね月に12回、1回あたり90分前後がプログラミング教室にかかる時間となります。

もちろん自宅での復習時間を確保できるに越したことはありませんが、基本的には教室内で完結するカリキュラムが多いため、家族のサポートをはじめとした時間的な負担の軽い習い事だといえます。数か月から1年ほどを区切りに習得できるスキルレベルが段階的に上がっていくため、飽きずに続けられるはずです。

各習い事にかかる時間まとめ

かかる時間

水泳教室

・週1回、1回あたり約60分が平均値

学習塾

・週に12回、1回あたり60分前後が平均値

・夏期講習など特別講座時は長時間拘束される可能性が高い

ピアノ教室

・週に12回、1回あたり6090分ほどが平均値

・コンクール対策など自主練習に膨大な時間がかかる

プログラミング教室

・概ね月に12回、1回あたり90分前後

・宿題がなく家庭内で時間を割く必要があまりない

まとめ

子どもの習い事の選択肢がますます多様になる昨今。水泳教室、学習塾、ピアノ教室といった従来から人気の高い習い事に加えて、英語教室プログラミング教室といった小学校で新たに組み込まれる教育内容の先取り、事前準備ができる習い事がにわかに注目されてきています。

中でもプログラミング教室は、論理的思考力の育成や、将来的なIT人材(エンジニア)への道の出発点としてもその将来性が有望視されている習い事です。習い事の新たな選択肢として、今後ますます人気が高まっていきそうです。

一般的にプログラミング教室は、費用面でも学習塾ほどに高額ではなく、講義内容も教室内で完結させやすいので、宿題や自主練といった親や家庭での負担が軽い習い事ともいえます。

 

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